Internal Roadmap

全社Claude導入ロードマップ

ゴールA「利用習慣ファースト」採用版 — Max 2名以外の全メンバーがAIを使いこなす環境をつくる

Version 1.0
2026-07-09
作成: Jun Sato

ゴール設定

最初のゴールは「skillを作れるようになる」ではなく、全員が自分の実業務でAIの成功体験を持ち、週次で使う習慣がつくこと。skill化は使う習慣の先(Phase 4)に置く。
利用頻度の目標
週3回以上
全メンバーが自業務でAIを利用
成功体験
1人1事例
実業務の時短事例(時間を実測)
対象メンバー
7
Max利用中の2名を除く全員

「skillを自分で作れる」「AIの仕組みを理解する」という当初案のゴールは廃止ではなく、Phase 4 の到達点として温存する。使う習慣がないメンバーには「どの業務をskill化すべきか」自体が見えないため、順序を入れ替えた。

二層設計 — 全員が「作れる」必要はない

Layer 1 — 全員

使いこなす層

日常業務でAIを使う習慣を持ち、他人が作ったskill・Team Projectを使いこなす。「これはskill化できそう」と気づける状態がゴール。

達成基準: 週3回以上の利用+時短事例1つ
Layer 2 — 各チーム1名

チャンピオン(作る層)

チームの定型業務をskill化する担い手。Phase 4 で育成する。Junへの集中(属人化)を緩和する役割も兼ねる。

Trade-off: 選定と業務負荷の調整が必要。本人の意欲を最優先に選ぶ
達成基準: 実用skillを各1本自作・利用回数で評価

前提 — 契約と環境

契約プランは比較検討の結果、③ Team 8席+Max 2名で確定方針(2026-07-09 決定・決裁待ち)。

項目内容
契約構成Team 8席(一般メンバー7名+Jun管理席1)+ Max 2名(個人契約のまま継続)
月額$600/月(年払 $560/月相当)。8名体制なら7席・$575/月(年払 $540/月相当)に読み替え
管理者Jun=Primary Owner(管理コンソール・請求・席管理)。JunのMax 20xは個人契約のまま組織席と切替併用
利用面非エンジニアのメンバー=claude.ai(Team Project)/ 技術寄りの作業=Claude Code
基盤方針「エージェントを鍛える」のではなく、ナレッジ正本(SSOT)+参照の仕組みを整備する。3層構成=①ナレッジ正本(hotice-pjリポジトリの knowledge/ に集約)②MCP接続(読取専用から)③利用面

ロードマップ全体像

5つのPhase(期間は決裁日を起点とした目安)
Phase 0 Phase 1 Phase 2 Phase 3 Phase 4 決裁・組織作成 準備 パイロット 全社展開 skill化育成 今すぐ 2週間 2〜4週間 1〜2ヶ月 Phase 3 完了後 ★ ゴールA 判定ポイント 全員 週3回以上・1人1事例
Phase 期間目安 やること ゴール(測れる形)
0. 決裁・組織作成 今すぐ Mukyokuさん/Kenさんの決裁 → Team契約・組織作成・席割当 契約完了・全員がログインできる
1. 準備 2週間 Junがスターターキット整備(Project雛形・ポリシー・業務リスト・棚卸しテンプレ) キット4点が揃う
2. パイロット 2〜4週間 2〜3名(非エンジニア1名以上)に伴走。実業務1つをAIで時短し、教材化 各パイロットが時短事例1つ+所要時間の実測
3. 全社展開 1〜2ヶ月 研修(「使う」中心+情報3分類)+月1の事例共有会で横展開 全員が週3回以上利用・1人1事例 ゴールA
4. skill化育成 Phase 3 後 定型業務トップ10を棚卸し → Junが公開デモでskillを2〜3本作成 → チャンピオンが自作 チャンピオン各1本自作・利用回数で評価

各Phaseの詳細

Phase 0

決裁・組織作成

今すぐ着手
  • Mukyokuさん・Kenさんへ契約プラン(Team 8席+Max 2名・$600/月)の決裁を依頼する
  • 決裁後、Team組織を作成し、Jun=Primary Ownerとして7名の席を割り当てる
  • Max 2名は個人契約のまま継続(組織移行しない)
完了条件: 契約完了・メンバー全員が自分の席でログインできる
Phase 1

準備 — スターターキット整備

決裁後 2週間

Junが以下の4点を用意する。メンバーが「何に使っていいか分からない」状態を最初から潰す。

  • Team Project雛形: 部門・業務別のProject(指示文+参照資料)を先に作っておく
  • 情報3分類ポリシー: 機密✕/社外秘△/一般○ の全社ルール。Jun個人ルールから全社ポリシーへ昇格させる(研修の核)
  • 「AIに頼んでいい業務」リスト: 具体的な業務名で例示(議事録要約・文面ドラフト・データ整形など)
  • 定型業務の棚卸しテンプレ: 各自が「毎週同じ手順でやっている作業」を書き出すフォーマット(Phase 4 の弾込め)
完了条件: キット4点が揃い、パイロットメンバーに渡せる状態
Phase 2

パイロット — 伴走で成功体験を作る

2〜4週間
  • 2〜3名を選定(非エンジニア1名以上を必ず含める。全社展開時の再現性を確認するため)
  • 各自の実業務1つを選び、Junが伴走してAIで時短する。所要時間をビフォー/アフターで実測する
  • うまくいった手順をそのまま教材化(スクリーンショット+手順書)し、Phase 3 の研修素材にする
完了条件: パイロット各自が時短事例1つ+実測データを持つ
Phase 3

全社展開 — ゴールAの達成判定

1〜2ヶ月
  • 研修は「作る」より「使う」中心。パイロットの実事例をそのまま見せる(30分×2回程度を想定)
  • 研修に「skillとは何か・Projectとの違い」を30分入れる(当初ゴールの「AIの仕組み理解」をここで吸収)
  • 情報3分類(機密✕/社外秘△/一般○)を研修の核に置く。安全に使える状態が利用拡大の前提
  • 月1の事例共有会: 誰が何をAI化したかを展示し、横展開する。定型業務の棚卸し結果もここで集める
完了条件(=ゴールA): 全員が週3回以上利用・1人1事例。利用ログと共有会での申告で判定
Phase 4

skill化育成 — 当初ゴールへの到達

Phase 3 完了後
  • 共有会で集まった定型業務からトップ10を棚卸しし、skill化の優先順位を付ける
  • Junが最初の2〜3本を公開デモで作って見せる(作る過程自体を教材にする)
  • 各チームのチャンピオンが自分のチームの定型業務を1本skill化する。Junはレビュー役に回る
完了条件: チャンピオン各1本自作。評価は「作ったか」ではなく「使われているか」(利用回数)で行う

リスクと対策

リスク 影響 対策
Jun属人化
Primary Owner・ナレッジ・skill作成の三重集中
チャンピオン制で「作る層」を分散。副オーナーを早期に指名する
ツール学習の目的化
研修は受けたが業務が変わらない
研修を「使う」中心・実事例ベースにする。ゴールを利用習慣(週3回・1人1事例)に固定
情報漏えい・誤入力
機密・PIIをAIに入れてしまう
情報3分類を研修の核に置く。迷ったら入れない・上司確認を全社ルール化
Teamプランの統制限界
SSO・監査ログ等のEnterprise級統制なし
当面は運用ルール(3分類+共有会での可視化)でカバー。規模拡大時にEnterprise再検討
Max⇔組織席の切替運用
Junの社外秘の扱いが二重になる
社外秘をどちらの契約側で扱うかのルールをPhase 1 で明文化する
脱落者の発生
「AIは難しい」という空気の伝播
skill作成を全員に求めない二層設計。最初の成功体験を伴走で確実に作る
参考: パイロットの人選は「意欲がある人」より「定型業務が多い人」を優先する。時短効果が数字で出やすく、Phase 3 の説得材料になる。

次アクション

最優先: Mukyokuさん・Kenさんへの決裁依頼(Team 8席+Max 2名・$600/月)。ここが通らないと全Phaseが止まる。
  1. 決裁依頼 — 本資料+プラン比較資料を添えてMukyokuさん・Kenさんに提出
  2. パイロット候補の目星 — 決裁待ちの間に、定型業務が多いメンバー2〜3名をリストアップ
  3. スターターキットの下書き着手 — 情報3分類ポリシーの全社版ドラフトは決裁前でも作れる