All-Hands Announcement

AIの全社導入について — 進め方とロードマップ

Claude(AI)を hotice 全体で使えるようにします。なぜTeamプランなのか、どう進めるかをまとめました

2026-07-09
作成: Jun(PM / データ分析)

これから起きること

hoticeはClaudeの利用をTeamプラン(standard 8席+個人Max 20x 2名併用)に移行し、全社員がAIを日常的に使いこなせる環境を整えます。 月額$600(年払$560)。現在Claude Codeを個人契約で使っている5名に加え、新たに3名へ利用を広げます。目標は「全員がAIを作れるようになる」ことではなく、まず全員が自分の実業務でAIの成功体験を持ち、週次で使う習慣がつくことです。
対象メンバー
8
現行5名 + 新規3名
契約プラン
$600/月
Team移行・年払なら$560/月
利用頻度の目標
週3回以上
全メンバーが自業務でAIを利用
成功体験
1人1事例
実業務の時短事例(時間を実測)

なぜ今、全社でAIを使えるようにするのか

現在は5名がClaude Codeを各自の個人契約で利用中です。これを8名に広げるにあたり、次の3つの課題が見えていました。

課題具体的な状況
導入ハードルが高い 初めて触るメンバーはセットアップ・使い方・「何を頼めるか」が分からず定着しない
環境が個人ごとにバラバラ skill(業務手順の自動化部品)や設定が個人環境に散在し、ノウハウが共有されない
統制・ガードレールがない 機密情報の取り扱いルール・危険操作の防止策が個人任せになっている

この3つを解決するために、「契約プランをどうするか」と「導入の仕組みをどうするか」を並行して検討しました。

なぜTeamプラン(C案)なのか

検討したのは次の3案です。統制のしやすさと契約のしやすさを両立できる案として、Teamプランを選びました。

項目 A案: 現状+Pro3名追加 B案: Enterprise移行 C案: Team移行(採用)
月額 $520 $800〜+従量 $600(年払$560)
契約可否 即日可 最低20席の壁
8名では12席分($240/月)を空席のまま支払う
可(最低5席)
管理統制 なし(個人任せ) 最強(強制ガードレール・監査ログ等) あり(管理コンソール・強制ガードレール・利用ダッシュボード)
Max2名の使用容量 現状維持 定額使い放題が消滅し従量課金化のおそれ(B-2なら個人Max併用で維持) 個人Max併用で維持
選定結果 安いが管理統制なし 見送り 採用

決め手は2つ。①個人契約のままでは「機密情報を入れない」等のルールを技術的に強制できず、A案では統制課題が残ったこと。②Enterpriseは最低20席の契約要件があり8名では成立せず、コストも最低でも月+$280以上かかること。Teamなら最低5席から即日契約でき、管理コンソール・強制ガードレールで統制を最初から確保しながら、コストも現実的な範囲に収まります。

価格は2026-07-08時点の公式公表価格(USD・税抜)。出典: claude.com/pricing、support.claude.com、code.claude.com/docs(計9件を実アクセスで確認)。

導入の仕組み:社内プラグイン2層構成

Claude Code の公式機能「プラグイン配布」を使い、社内GitHubから全員に同じ環境を配ります。 起動すると「hoticeエージェント」として挨拶し、できることをメニュー提示。「資料作りたい」と言えば社内の資料作成skillが自動で立ち上がる体験を全員に提供します。

ポイント: プラグイン配布はどのプランでも利用できるため、契約手続きと並行して構築を進められます。導入する側の作業はコマンド2行のみで、更新は自動で全員に反映されます。
Plugin 1 — 全員

hotice-core

起動時の挨拶・できることメニュー/依頼に合うskillの自動提案/資料作成・リサーチなど汎用skill/情報取り扱いルールの注入/危険操作のブロック。

対象: 全メンバー8名(初心者はここだけでOK)
Plugin 2 — 営業のみ

hotice-sales

営業リサーチ〜課題分析〜提案資料〜メール下書きの営業フローskill一式。台帳アクセス・外部API利用を含むため、配布先を営業担当に限定します。

対象: 営業フロー担当者のみ(社外秘・APIコストを分離)

ゴール — 「作れる」より先に「使いこなす」

最初のゴールは「skillを自分で作れるようになる」ではなく、全員が自分の実業務でAIの成功体験を持ち、週次で使う習慣がつくことです。skill化(定型業務の自動化)は、使う習慣がついた先に置きます。

Layer 1 — 全員

使いこなす層

日常業務でAIを使う習慣を持ち、他人が作ったskill・hotice-coreを使いこなす。「これはskill化できそう」と気づける状態がゴール。

達成基準: 週3回以上の利用+時短事例1つ
Layer 2 — 各チーム1名

チャンピオン(作る層)

チームの定型業務をskill化する担い手。使う習慣が全社に根づいた後(Phase 4)で育成します。

達成基準: 実用skillを各1本自作・利用回数で評価

導入ロードマップ

5つのPhase(期間は着手日を起点とした目安)
Phase 0 Phase 1 Phase 2 Phase 3 Phase 4 契約・組織作成 準備 パイロット 全社展開 skill化育成 着手中 2週間 2〜4週間 1〜2ヶ月 Phase 3 完了後 ★ ゴール判定ポイント 全員 週3回以上・1人1事例
Phase 0

契約・組織作成

着手中
  • Team契約手続き(standard 8席+個人Max 20x 2名併用・$600/月)を進める
  • Team組織を作成し、8名の席を割り当てる
  • 既存5名の個人契約からの移行はデータが片道のため、事前に告知し必要なデータ・履歴を退避する
完了条件: 契約完了・メンバー全員が自分の席でログインできる
Phase 1

準備 — スターターキット整備

2週間

この段階はJunが以下を整備します。

1 CLAUDE.md整理 CLAUDE.md・付随mdの基本記載事項を整理する。
  • 会社のメンバー情報
  • Slackチャンネルのマッピング
  • Googleドライブの情報
  • 依頼内容に応じて適したskillを自動で使うようにする設定
  • hoticeエージェントの基本導入(hoticeのことは何でも知っていて、どこに何の情報があるか分かるエージェント)
2 API連携 各メンバーのAPI連携を整備する。
3 共通guideline 情報3分類ポリシー(機密✕/社外秘△/一般○・研修の核)と「AIに頼んでいい業務」リストを設定する。
4 hotice-core プラグインを組み立てる。skillの仕分け(全社共通/営業限定)と社外秘チェックを行う。
5 棚卸しテンプレ 定型業務の棚卸しテンプレ。各自の定型作業を書き出すフォーマット(Phase 4の弾込め)。
完了条件: 上記が揃い、パイロットメンバーに渡せる状態
Phase 2

パイロット — 伴走で成功体験を作る

2〜4週間
  • 新規3名のうち1名をTeamへ招待し、試験導入・手順を検証
  • 各自の実業務1つをAIで時短し、所要時間をビフォー/アフターで実測
  • うまくいった手順を教材化し、Phase 3の研修素材にする
完了条件: パイロットが時短事例1つ+実測データを持つ
Phase 3

全社展開

1〜2ヶ月
  • 残り全員をTeamへ招待。研修は「作る」より「使う」中心で、パイロットの実事例をそのまま見せる
  • 研修に「skillとは何か」を30分入れる。情報3分類を研修の核に置く
  • 営業担当に hotice-sales を追加配布
  • 月1の事例共有会を開催し、誰が何をAI化したかを展示して横展開する。定型業務の棚卸し結果もここで集める
完了条件: 全員が週3回以上利用・1人1事例
Phase 4

skill化育成

Phase 3 完了後
  • 共有会で集まった定型業務からトップ10を棚卸しし、優先順位を付ける
  • Junが最初の2〜3本を公開デモで作って見せる
  • 各チームのチャンピオンが自分のチームの定型業務を1本skill化する
完了条件: チャンピオン各1本自作。評価は「作ったか」ではなく「使われているか」で行う

想定リスクと対応

リスク 影響 対応
Jun属人化
契約管理・ナレッジ・skill作成の三重集中
チャンピオン制で「作る層」を分散。副オーナーを早期に指名する
ツール学習の目的化
研修は受けたが業務が変わらない
研修を「使う」中心・実事例ベースにする。ゴールを利用習慣(週3回・1人1事例)に固定
情報漏えい・誤入力
機密・PIIをAIに入れてしまう
情報3分類を研修の核に置く。迷ったら入れない・上司確認を全社ルール化
個人→組織移行は片道
データを戻せない
移行前に既存5名へ告知し、必要なデータ・履歴を事前に退避。パイロットで手順を検証してから全展開
社外秘skillの拡散
営業台帳・手順が全員に渡る
2層プラグイン構成で分離し、hotice-sales は営業担当のみに配布
Teamプランの統制限界
SSO・監査ログ等のEnterprise級統制なし
当面は運用ルール(3分類+共有会での可視化)でカバー。規模拡大時にEnterprise再検討
初心者の離脱
セットアップ・操作でつまずく
導入手順書+「困った」で起動するヘルプskillを同梱。パイロットで手順を検証してから展開

今後の流れ

近日中に:Team契約手続きが完了次第、既存5名・新規3名それぞれへ個別に案内します。パイロットは定型業務が多いメンバーを優先して声をかけます。
  1. Team契約手続き・組織作成(Phase 0)
  2. プラグイン(hotice-core)とスターターキットの整備(Phase 1)
  3. パイロット伴走・事例づくり(Phase 2)
  4. 研修と全員展開、月1の事例共有会スタート(Phase 3)

質問・相談があれば、いつでもJunまで。